• 2026年7月2日
  • 2026年7月3日

朝と夜のキャッチボール

歌手の星野源さんのエッセイに書いてあるのですが、彼はツアー前とツアー後の自分との間で、心のなかでキャッチボールをするそうです。このエピソードを読んでから、私も自分なりにキャッチボールをするようにしました。出勤前の朝、身体が重たかったり眠たかったりするときには「今日一日」を想像しても辛いことや嫌な想像しか出てきません。大体は「今日も億劫だなぁ」となるわけです。このときに、今夜の自分に向かってボールを投げます。遠投するイメージです。斜め上にゆっくりとポーンと大きく投げ放ちます。豪速球ではなく山なりのスローボールです。日中は仕事をします。可能な限り仕事の最中はあまり余計なことは考えないようにします。やがて家に帰れば、日中の忙しさを思い出したとしても朝の苦悩や投げたボールのことはいつのまにか忘れているものです。でも、身体を緩めるためにお湯にでも浸かりながら、きちんと朝の自分が投げたボールの回収作業に入ります。時間軸を超えた遠投のキャッチボールです。心のなかで後ろを振り返り、過ぎ去った朝の方角からゆっくりと放物線を描いて飛んでくるボールを見つけたら、優しく丁寧にキャッチします。「今日もなんとかやりきった」なんて思えたら、少しホッとできるかもしれません。

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